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【咀嚼】『熟議で日本の教育を変える』鈴木寛

熟議そのものの意義や内容についてだけでなく今後の教育政策の方向性なども示されている。

熟議の対象は常に念頭に。
熟議に本当に参加してほしい生徒、保護者、地域住民は参加出来ているのか。
「現場の声」の重要性を主張するのであれば「現場の人間」を熟議に入れていく努力が必要。
そしてそこが一番難しいところ。
なぜなら、自然と参加してくる人間は関心がある人間であり。
本当に参加してほしい人間にとってはなかなかインセンティブがないと思うから。
文科省が全面的に協力する方がよい部分と、しない方がよい部分の整理は必要。

あと、熟議によって人材育成したい部分と熟議以外で人材育成したい部分の整理も。

コミュニティスクールなどが広まってくる中で教育というものの「経験者」から
教育というものの「当事者」として要求されていくようになってくるのだろうか。


以下、メモ

◎熟議の理由
・複雑化するポスト近代における問題の解決
(近代=マス⇔ポスト近代=パーソナル&インタラクティブ
└多数の利害関係者の巻き込む
 └正解を知っている人はいない時代
└双方向コミュニケーションの形成
 └インターネットの存在
・日本人の育成
└正解なしの問題を解決出来る日本人の創出
 
◎今後の教育政策のフェーズ
①教育の機会保障(授業料、奨学金
②教員の質と数(教育実習、教員採用数、教職大学院
  インテリジェンス(デジタル)
③教育行政(教育委員会


「これからの教師はアーティストです。
医師は命を預かり、教師が人生を担うという事です。
大きく喩えていうならば、人生の後半を見守るのが医師で人生の前半が教師だという事です。」P141

「今の教育の中で痛感しますのは、小中学校低学年の話をしているのか、
小学校高学年の話をしているのか、中学校の話をしているのか、
高校の話をしているのかが混線しているということです。
少なくとも、その四つを分けて議論しなければならないと思っています。」P181