2015年9月の記録

・再放送されている「渡る世間は鬼ばかり」を欠かさず見ている。日々の楽しみの一つの様だ。10時~、17時~、19時30分~、と1日に3回分も一気にやっているのだが欠かさない。自分がチャンネルを変えると、チャンネルを戻してくれとせがんでくる。話のあらすじや登場人物の事を尋ねてみると、わかりやすく解説をしてくれる。何回もみているからなのか、好きだからなのか、記憶がはっきりと定着している様子。

算盤が出てきたので渡してみるとパチパチと弾いている。話を聞いてみると、算盤一級を持っているらしい。適当な数字を何個も並べ挙げて計算をしてもらうと慣れた手付きで答えを出していた。試しに自分も中学校?の記憶を辿ってやってみるが全く出来ない。小学校の時に近所の先生に習っていたそうで、一緒に習っていた仲間の中では優秀だった、1級は中々取れるものではなかったと少し自慢気に話をしていた。次は段位試験を受けてみたら?と提案をしてみたがいまいち乗り気ではない。途中で算盤から電卓の話になり、初めて発売された電卓を10万円程で購入したそうなのだが、それが見つかればかなりプレミアがつくのではないか。見つけたい。

・掃除をして昔の写真を沢山発掘した。まるで考古学者になった気分。丸々とした体型をした懐かしい姿が沢山出てくる。友人たちと色々な所に旅行に行くのが好きだった様だ。出席の取りまとめをしたり、企画の段取りをしたり、会計処理をしたりと、周りに対して気を遣うのが好きな性質だったと聞く。昔の写真を見る事によって、楽しい時の感情を少しでも追体験する事になれば良いなと思い、今回の写真作戦を試みてみた。

・とにかく掃除をした。過去一番にやった。感じた事は、良い意味でも悪い意味でも、社会的・歴史的な存在として自分がいるという事。掃除をしている時、ずっとクシャミと咳と目が痒いのが止まらなくて幼少期を思い出していた。環境に規定される部分は大きいのだから、耳鼻科や眼科に行ってもそりゃ治らなかったよなと。愛着を持った物は捨てられずに溜め込み、関心を持っているものはどんどん買い込んでしまい、結果的に大量に溢れるモノ、モノ、モノ。良い部分は残していって、良くないと思う部分は自分の代で断ち切りたい。

・布団を新調するように説得し、煎餅布団からマットレスに変更。色々調べてみると高反発のものが良いらしいので、高反発を選択。理由としては、年齢を重ねてくると寝返りをし辛くなってくるが、高反発であれば低反発の様に身体が沈み込まない分寝返りがしやすいから。以前、身体を診た時に、背中がかぶれてしまっていたので、寝る行為を少しでも改善した方が良い感じた事がきっかけ。感想を聞いてみると、父は脚の負担が和らいだと言っていて上々、母はまだ慣れていないとの事。

・買い物へ一緒に出掛けると、必ずと言って良い程5個入りのミニクリームパンを買って車中で食べている。昼食はほぼ食べず夕食の量も少ないのに、間食などは結構しているみたい。出来れば間食は避けて昼食も夕食もしっかりと摂って欲しいのが本音だが、強制をする事も出来ないので頭を抱える。食材を選ぶ時などは基本自分が食べたいものを選ぶ空気感が出来ているのだが、それを崩して食べたいものはないか?などの質問を投げかけたりはしてみた。

・「けーのりちゃん」という唱を自作したらしい。「けーのりちゃん!」という掛け声が突然聞こえてきたので何なんだと思ったらどうやら唱っていらっしゃる。歌詞は「〇〇ちゃん、〇〇ちゃん、〇〇ちゃん」という感じで続くのだが、詞の意味を訪ねてみると仲の良い人を7人並べているらしい。本人はボケ防止の為に、と言っていたが、本心では寂しい気持ちも少なからずあるのだろうか。偶に電話が掛かってきたりあるようだが、自分から掛けたりはしないらしい。田舎独特の土着的なコミュニティが存在すれば、とも思うが、我家は住居環境の都合で期待出来ないのが残念な点だよな、と同時に自分の事も省みる。

・クーラーと冷蔵庫の取り付け手伝いをする。9月に入って寒くなってきたと思ったらまた真夏の様な暑さ。家主は旅行にお出掛けのため鍵を預かっている光景をみると田舎独特の仕事の仕方だなと感心する。印象に残っている仕事の仕方としては、クーラーの室外機を取り付ける際、壁に沿って長いパイプを取り付けるのだが、パイプが地面に対して垂直になるように定規を使って工夫していた事。

・帰りの車でお金に関わる事を話す。預金管理などはかなり堅実にやっていたらしく、今となって相当助かっているとの事。旅行や服や鞄などが大量に溢れていたので意外ではあった。父は家計簿管理をするまではお金の事は全て任せきりだったのでATMの使い方も分からなかった位には、裏方を任せて実務に専念出来ていた。正に二人三脚という言葉が相応しい。

・パソコンを実家に忘れてしまって宅急便で送ってもらった。梱包の仕方に父親らしさを感じた。パソコンには、丁寧にプチプチのクッション材で包んでおり、液晶が傷つかないようにご丁寧に発砲素材のシートが挟み込んであった。