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【野口整体記10】技術以前の技術、胸

・技術以前の技術としての間合い
相手を如何に観察するか、観察した上でどのような施術を行うのかは大事で、毎回の稽古でやっている事だけれど、それらの観察や技術以前のものが施術の効果に与えるものは大きい。
例えば、愉気をやる時の間合い。実際に自分が実験台になって経験した。「うつ伏せになってください。」と言われてから、呼吸にあわせて手がかざされると違和感はない。けれど、うつ伏せになってからしばらく間が出来てしまうとムズムズしてしまい身体を動かしてしまった。これは、普段から愉気とはこういうものだ、という先入観を抜きにして他の人が施術を受ける立場だったとしても違和感を覚えそう。

・技術以前の技術としての姿勢
技術以前の技術として同じ位相で語られる事に姿勢の事もある。先生曰く、モラルの事はあまり言わないけれど姿勢の事はうるさく言っています、との事だったが本当によくおっしゃる。身体を使った実験が面白かった。「良い愉気の姿勢とはどのような姿勢か?」という問いがあったとして、それを実際に検証するのだが、検証の仕方としては、実際に愉気の姿勢で相手に押してもらってその姿勢が崩れなかったら良い姿勢だという話。良い具合に脱力をしていれば相手がいくら力で動かそうとしても中々動かない。
「安定している姿勢とはどのようなものか?」という問いに対して、あーだこーだ理論を並べて検証を行うよりも実際に身体を使って検証した方がてっとり早いし、言語を使うよりもよっぽど客観的であるという話は耳が痛かった。

・胸と高齢者