【野口整体記1】身体の反応

身体の様々な箇所で様々な反応が起こるようになってきている。

一昨日の朝、左手小指の痛みで目を覚ました。起きてからしばらく様子を観察してみても、痛みがおさまる気配がない。パソコンでキータッチをする時であったり、何かものを持つ時であったり、左手小指を曲げる事を含む動作をする時毎に顔をしかめていた。日が経つにつれ、段々と痛みはなくなってきてはいるが、今こうしてパソコンで文章を書いている時にもまだ痛みが多少ある。

この左手小指は、高校生の時に骨折をしている。もう何年も前の話だが。スクワットをしている途中でバーベルを落としてしまい複雑骨折をしてしまった。手術では、小指の中にプレートを入れる事で骨の矯正を行った。指は曲がったままではあるが、生憎痛みなく過ごしてきた折の出来事だった。

この痛みが出てくる前の一週間程前、活元の教室に参加していた。活元運動を行った後は、好転反応といって、身体が自然治癒力を働かせる過程で、弛緩反応、過敏反応、排泄反応というような反応が出てくるようだ。余りにも突然の痛みに平常ではいられなかったので、思わず先生にメールで問い合わせてみると、やはり典型的な過敏反応であろうとの事。どうやら身をもって好転反応というものを実感出来たようだ。

今回の左手小指の痛み以外でも色んな反応を感じている。ラーメンを食べた途端にお腹を下してしまい、すぐにトイレに駆け込んだり。以前は、多い時に週2回はラーメンを食べないと気が済まないような体質であったのに。夕飯時の時間になっても、あまりご飯を食べる気が進まないので夕飯を抜かしてみたり。以前は、どんなに予定が切迫していても、昼飯の時間と夕飯の時間だけは何かを食べずにはいられなかったのに。

ずっと自分は健康そのものだと思っていた。自分で言うのも何であるが、高校生位までは健康少年で通っていたと思う。風邪などをひいた事もなかったし、たとえ風邪をひいていたであろう時でも気付かないふりをしていた。怪我をしても、わざと傷口を無視して何食わぬ顔をしていた。病は気から、という言葉も大好きだった。だから、風邪をひいている人はさぼりたいから風邪をひいている、という風にしか見えなかったし、すぐ怪我をして気にしている人を見れば、なんてか弱い人なのだろうと内心小馬鹿にしていた。

でもそれはあくまで、風邪をひかない事が健康だ、というような一般的な健康観でしかなく、身体の反応に敏感である事が健康だ、というような健康観から見れば、自分は自分の身体に対して鈍感であり、不健康でしかなかったのではないか。

そういう自分への問題意識があった中で、ここ最近の反応というのは嬉しいものがある。自分の身体の反応というものに少しずつ敏感になってきているのを実感出来ていて。痛みなどを伴うものもあるので、多少の不快感や嫌悪感も許容する必要はあるが。

どれだけ自分の身体への解像度が高くなるか、解像度が高くなると結果的に何が変わるのか、引き続き追っていきたい。そして、それはあくまで自分個人の経験的、感覚的、主観的なものであり、何を示す際に自分の実感を通して言葉を使う際に必要なものではあるが、それだけで実証する際の根拠にはならず、一つのサンプルでしかない事も頭に入れつつ。